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「太りたいけれど、脂肪を増やす方法はないものか・・・」
太りたいという人の中には、脂肪を増やして効率よく太る方法を知りたいと思っている方も多いことでしょう。
実は、極度に痩せている人は、脂肪細胞の数が、普通の人よりも少ない傾向にあります。
しかも、脂肪細胞の数を増やすことは、非常に難しいのです。
ですので、脂肪を増やすには、脂肪細胞そのものを肥大化することが重要。
すなわち、脂肪を増やす ＝ 脂肪細胞の肥大化 = 脂肪が蓄積することを目指すのが適切だということ。
では、いかにすれば、効率よく脂肪細胞を肥大化させることができるのでしょうか？
今回は、脂肪細胞が肥大化するメカニズムを取り上げて、太りたい人が脂肪を増やして効率よく太る方法について徹底解剖するので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
効率よく太る方法：太りたいなら脂肪細胞の肥大化が鍵！
効率よく太る方法として、太りたい人は脂肪細胞をいかに肥大させられるかが鍵を握っています。
まず、そもそも脂肪が蓄積して太るメカニズムをお話しましょう。
脂肪とは、脂肪細胞が集まった組織であって、太るためには、個々の脂肪細胞を大きくする＝脂肪細胞が太ることが肝となります。
“脂肪細胞が太る”とは、どういうことかというと、小さな脂肪分子が脂肪細胞内に蓄積されること。
この脂肪分子は、「トリアシルグリセロール」（「トリグリセリド」とも言う）で、いわゆる“中性脂肪”と呼ばれるもの。
この中性脂肪は、動物の脂肪の95%以上を占めているのです。
ここまでのことを一旦まとめると、より多くの中性脂肪を、脂肪細胞に蓄積すれば太る、ということになりますよね。
では、脂肪細胞に中性脂肪を蓄積するには、どうしたらいいのか、さらに深く迫っていきましょう。
脂肪細胞には、白色脂肪細胞、ベージュ細胞、褐色脂肪細胞の３種類があります。
実は、中性脂肪を蓄える働きをするのは、白色脂肪細胞。
それとは逆に、ベージュ脂肪細胞と褐色脂肪細胞は、蓄えていた中性脂肪を燃焼させる働きがあるのです。
したがって、太りたい人が脂肪を増やすためには、次の３つのポイントを押さえることが重要。
太りたい人が脂肪を増やすための３つのポイント
① 白色脂肪細胞に、中性脂肪を蓄えさせる
② 褐色脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させない
③ ベージュ脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させない
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脂肪を増やす方法① 白色脂肪細胞に、中性脂肪を蓄えさせるには？
太りたい人が脂肪を増やす方法として、白色脂肪細胞に、中性脂肪を蓄えさせるには、どうすればよいのでしょうか？
白色脂肪細胞の働きは、血液中の余分な中性脂肪を蓄えること。
白色脂肪細胞が、中性脂肪を蓄えると、どんどん膨らんでいき、細胞自体が大きくなっていきます。
ですので、血液中の中性脂肪をできるだけ増やせば、結果的に白色脂肪細胞に中性脂肪が蓄積され、太ることになりますよね。
さらに踏み込んで、体内で中性脂肪を増やすための経路について見てみると、次の2つがあります。
一つ目の経路は、食べ物から摂った脂質が小腸で吸収され、肝臓で中性脂肪に変化する。
二つ目の経路は、糖質を分解してできたブドウ糖から、肝臓が合成して中性脂肪に変わる。
こうして、肝臓で合成された中性脂肪は、血液中を経由して、全身の白色脂肪細胞に運ばれ、余分なエネルギーとして、蓄積されるわけです。
また、使いきれない中性脂肪は、肝臓でも蓄えられています。
白色脂肪細胞は、肥満の元凶だと、世の中で言われていますが、痩せ型の人にとっては、太る救世主。
以上のことから、白色脂肪細胞に効果的に脂肪を蓄積するには、消費するエネルギーよりも多くのエネルギーを摂取すること、特に中性脂肪の原料となる脂質と糖質を多く摂取して、中性脂肪を体に蓄積することなのです。
やはり、良質な糖質（炭水化物）と脂質（動物性脂肪、植物性脂肪）を食生活で意識的に摂取することが、脂肪を増やすためには大切なんですね。
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脂肪を増やす方法② 褐色脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させないためには？
太りたい人が脂肪を増やす方法として、褐色脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させないようにするには、どうすればよいのでしょうか？
白色脂肪細胞とは反対に、褐色脂肪細胞は、蓄えていた中性脂肪を燃焼させることで、体の熱を生産させる役割があります。
この褐色脂肪細胞は、体が冷えると活性化する性質があるのです。
ある実験では、アイスマンと呼ばれる、極寒でも平気で耐えてしまう人を調べると、この褐色脂肪細胞の働きが非常に活発であったという報告もあるほど。
したがって、体を冷やしすぎると、褐色脂肪細胞が働いて、中性脂肪を燃焼させて、痩せてしまうので注意。
つまり、太りたい人は、体をポカポカと常に温める生活を送りましょう。
体が温まると、消化器系の機能も活性化して、消化・吸収力が高まるでしょうし、免疫力が向上することも期待できますから、一石三鳥なのです。
内側から体を温める食べ物には、次のようなものがあります。
内側から体を温める食べ物
シソ、ねぎ、かぶ、生姜、ニンニク、かぶ、香菜、玉ねぎ、ニラ、かぼちゃ、ラッキョウ、菜の花、鶏肉、羊肉、エビ、マグロ、サンマ、イワシ、さくらんぼ、桃、ライチ、くるみ、栗、もち米、黒砂糖など
体を温める生活で、脂肪を無駄に燃焼させないように工夫してみましょう。
脂肪を増やす方法③ ベージュ脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させないようにするには？
太りたい人が脂肪を増やす方法として、ベージュ脂肪細胞に、中性脂肪を燃焼させないようにするには、どうすればよいのでしょうか？
ベージュ脂肪細胞というのは、2012年に科学的にその存在が初めて報告された脂肪細胞です※。
※ Wu, Jun, et al. “Beige adipocytes are a distinct type of thermogenic fat cell in mouse and human.” Cell 150.2 (2012): 366-376.
実は、ベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が元になって生まれます。
あるきっかけで、白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞に変化すると、なんとベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞内の中性脂肪を燃焼させてしまうのです！
ですので、このベージュ脂肪細胞の数を増やさないようにしなければならないわけなのですが、ベージュ脂肪細胞は発見から数年しかまだ経っていませんので、詳細はわかっていないことが多いです。
したがって、ベージュ細胞の生成を阻害する決定打は、現時点では明らかになっていません。
とはいえ、ベージュ脂肪細胞は、熱を生み出す細胞ですので、褐色脂肪細胞と同様に、体を冷やしすぎないことで、活性が抑えられて、太りやすくなると考えられます。
冬などは特に、体を冷やさないように工夫して、脂肪を燃焼させないようにしたいですね。
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まとめ
今回は、「太りたい人が脂肪を増やす方法とは？効率よく太る方法を徹底解剖！」と題して、太りたい人が効率よく脂肪を増やす方法を、太るメカニズムに着目して徹底解説。
脂肪を増やすには、白色脂肪細胞に中性脂肪を蓄積させて、脂肪細胞そのものを肥大化させつつ、脂肪を燃焼させる働きを持つ褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞の働きを抑える必要がある。
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