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便通が良く、快便である一方で、太りたいのに食べても太らないという人は、腸内細菌に太れない原因の一端があるのかもしれません。
というのも、痩せの大食いの代表格であるギャル曽根さんは、一日に何度も排便するほど、快便なのですが、食べても太らない体質。
そんな彼女の腸内細菌を調べたところ、善玉菌の一種ビフィズス菌が、一般の人よりも格段に多いためであることが明らかとなっているのです。
一方で、最近の研究成果でも、腸内細菌の存在が、肥満や痩せに大きく関わっていることがわかってきました。
今回は、腸内細菌の視点から、食べても太らない体質が太れない原因と太る方法について徹底解剖していきますので、ぜひじっくり読んでみてください。
食べているのに太らない人の中で、便通が非常に良い方々がいます。
こうした人は、太りたいのに太れないことに悩みを抱えていることもしばしば。
快便でも太れない原因は、一体どこにあるのでしょうか。
実は、快便で太れない原因を紐解く鍵が、痩せの大食いの人に腸内環境を考えると見えてきます。
痩せの大食いの代表例である、ギャル曽根さんをご存知の方も多いでしょう。
彼女は、いくら食べても太らずに、標準〜痩せ型ぐらいの体型を保っていますが、それはどうしてなのでしょうか?
実は、彼女の腸内環境を調べてみると、腸内細菌でも善玉菌として知られているビフィズス菌の数が、一般の人に比べて2〜4倍もあることが、TV取材で明らかになっています1)。
1) 2007/8/21「ネプ理科」TBS
どういうことか言うと、ギャル曽根さんの腸内細菌を検査すると、腸内のビフィズス菌の割合が、なんと腸内細菌全体の50%を占めていたそうです。
一般的な成人女性の場合で10~15%ですから、ギャル曽根さんのビフィズス菌の量が驚異的な数字であることがよくわかります。
本来、腸内細菌の集まり(腸内フローラ)はビフィズス菌等の善玉菌が20%、日和見菌が70%、悪玉菌が10%の割合が理想的だとされています。
つまり、20%の善玉菌で理想的であるのに、ギャル曽根さんは50%もある訳なのです。
補足すると、ギャル曽根さんの場合、胃の出口である幽門が一般の人より広いため、胃に入った食べ物が次々と十二指腸へと押し出されることで、満腹を感じにくいということもあるそう。
さらに、彼女は、聞いたところによるやはり、快便で一日に何度も排便するほど便通がいいんだとか。
ではなぜ、ギャル曽根さんの善玉菌であるビフィズス菌の数は、それほどまでに多いのでしょうか?
また、善玉菌であるビフィズス菌の数が多いと、食べても太らなくなるのでしょうか?
実は、研究者や専門家の間でも、ギャル曽根さんのように食べても太らないのはなぜなのか、解明されていないとのこと。
一方で、最近の研究によれば、太るor痩せる原因が腸内細菌の中でも、俗に言う”デブ菌”と”痩せ菌”のバランス関係にあることがわかってきたそうです。
デブ菌は、栄養の吸収を促進させる作用があり、逆に痩せ菌は、栄養の吸収を抑制する作用があるというのです。
この肥満と腸内細菌の関係については、2006年に解明されて、有名な科学雑誌『 Nature』に投稿されています2)。
2) Turnbaugh, Peter J., et al. “An obesity-associated gut microbiome with increased capacity for energy harvest.” nature444.7122 (2006): 1027.
研究によれば、約3万種類あると言われている腸内細菌の集まり(腸内フローラ)は以下の4種類に分類することができるのですが、
・バクテロイデス門=”デブ菌”
・ファーミキューテス門=”痩せ菌”
・アクチノバクテリア門(ビフィズス菌)
・プロテオバクテリア門
これら4種類の内、デブ菌と痩せ菌に当たるのが、それぞれバクテロイデス門とファーミキューテス門なので、単純に考えらえば、前者のデブ菌が増やし、後者の痩せ菌を減らせば、太りやすくなると考えられますよね。
先程ご紹介したビフィズス菌は、デブ菌と痩せ菌とは直接関係ありません。
つまり、ギャル曽根さんのように、ビフィズス菌の割合が多いからと言って、どうして太らないのかは、まだ科学的に検証がなされていないのです。
とはいえ、一部のビフィズス菌は、痩せ菌としての役割を果たすという報告もありますから、やはり、ビフィズス菌の量が多いことが、食べても太らないことに直接関係していることも十分考えられるでしょう。
関連記事:太りたい人がヨーグルトで太る方法!乳酸菌と腸内環境にも太る秘密が!?
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先程の話から考えるに、食べても太らない人が太るには、腸内フローラの内で、痩せ菌よりもデブ菌の割合を増やせばいいと言うことになりますよね。
一般に言われている、痩せ菌とデブ菌の理想的な比率というのが、6 : 4。
食べても太らない人は、この比率が痩せ菌側に傾いていることが考えられるのです。
では、痩せ菌の割合を減らし、デブ菌の割合を増やすにはどうしたら良いのでしょうか?
結論から言えば、デブ菌の割合を増やす方法というのは、未だ確立されていないのが現状。
しかし、2013年の研究成果によると、デブ菌を持っている人の腸内細菌をマウスに移植すると、移植されたマウスが太ったという実験結果から、デブ菌の移植による太る効果が初めて明らかにされ、超一流の科学雑誌『Science』に投稿されました3)。
3) Ridaura, Vanessa K., et al. “Gut microbiota from twins discordant for obesity modulate metabolism in mice.” Science 341.6150 (2013): 1241214.
この成果に続いて、2015年には、米国の一流の科学雑誌『セルメタボリズム』に投稿された論文で、肥満を引き起こすデブ菌を人間に移植すると、移植された側の人間が太ることが明らかとなったのです。
とはいえ、この腸内フローラの移植はアメリカでこそ、行われ始めたものの、日本では、一般的になされていないですし、腸内フローラの移植はあくまで民間療法ですので、また効果が期待できるものではありません。
そうではありますが、いつの日か、太っている人のデブ菌を移植して、痩せている人が太るのが当たり前の時代が来るかもしれませんので、太りたいのに食べても太らない人は、このデブ菌移植技術が将来的に確立されることを期待しておきましょう。
関連記事:太れない原因は腸内環境?太りたい人が健康的に太る方法!
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快便なのに食べても太れない原因について、腸内細菌の視点から詳しく検証。
痩せの大食いの代表格であるギャル曽根さんが、食べても太らない体質である理由が、腸内細菌の一種ビフィズス菌が、一般の人よりも格段に多いためであることが指摘されているが、科学的にその理由がわかっている訳ではない。
一方で、“痩せ菌”あるいは”デブ菌”と呼ばれる、それぞれ栄養の吸収を抑制あるいは促進させる作用のある腸内細菌が、科学的に確認されています。
実際、ある人のデブ菌を、別の人に移植すると、移植された側の人が太ったという科学的データから、デブ菌を増やすことが太るのに有利に働くことがわかっている。
しかしながら、実際にデブ菌を増やす方法については、確立されていないのが現状。
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