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太りたいにも関わらず、急に痩せたり、急激な体重減少が起きて食べても痩せる場合には、精神的なストレスなどが起因した病気の可能性が疑われます。
特に、元々体質的に太れない訳ではないにも関わらず、突然体重が減り出し、どんどん痩せてしまう場合は、要注意。
急激な痩せの原因が、胃腸の病気、糖尿病、甲状腺の異常、心の病気のいずれかであるかもしれません。
以降では、太りたいのに太れない原因として、急に痩せてしまい、”食べても痩せる病気”として考えられるものの原因や症状について解説していきます。
Contents
ストレス等が原因となって、太りたいのに急に痩せた・急激な体重減少が生じて、”食べても痩せる病気”に罹患している可能性があり、こうした場合に疑われる代表的な病気は以下の4つ。
以上に挙げた、太りたいのに急に痩せた場合に考えられる病気の原因や症状について、以降で詳しく見ていきましょう。
参考:食べても太らない原因は病気?ストレス?体質?食べてるのに痩せる男性・女性必読!
ストレス等が引き金となって、”急に痩せた”、”急激な体重減少を伴って食べても痩せる”場合に疑われる病気の一つとして、胃腸の病気である胃炎、胃・十二指腸潰瘍、腸炎が挙げられます。
参考:太りたいのにストレスで食べても太れない!痩せる!自律神経が原因?
太りたいのに急に痩せた場合に疑われる「胃炎」は、胃の粘膜が炎症を起こすことで発症。
胃炎の症状としては、胃の不快感、みぞおち辺りの痛み、胃が膨れる感じ、むかつき、食欲不振、嘔吐、吐血などがあります。
慢性胃炎になると、こうした不快感や痛みが常時発生し、空腹時の痛みも頻繁に起きることに。
急激な体重減少を伴う胃炎となる原因として考えられるのは、精神的なストレスが大きく関係している他、暴飲暴食、不規則な生活、喫煙、薬の副作用、インフルエンザなどの感染症、アレルギー、食中毒、ピロリ菌の感染等があります。
急性胃炎の場合には、その多くは病院に行かなくても市販の薬を数日間飲み続け、消化の良い物を食べることで、症状が治まるでしょう。
一方、慢性胃炎の場合には、病院で診察してもらい、専門医の判断が下るまで継続的に薬を服用することが必要。
上述の通り、太りたいのに食べても痩せる病気として胃炎の可能性があることを、十分認識しておいてください。
ストレスが引き金である胃腸の病気として、胃潰瘍や十二指腸潰瘍も考えられます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、本来消化に使われる酸性の胃液が、胃・十二指腸の組織をも溶かして、内部からえぐられてしまう疾患で、急激な体重減少を伴う可能性も。
胃・十二指腸潰瘍の原因として、不規則な生活、暴飲暴食、睡眠不足、過労、ピロリ菌感染、薬剤の副作用、胃炎などがあげられます。
特に胃潰瘍の場合、原因の多くが精神的ストレスによる自律神経の乱れ(胃潰瘍は「脳の病気」と呼ばれるほど)。
胃・十二指腸潰瘍の症状として非常に多いのは、みぞおち周辺の激しい腹痛。
胃潰瘍の場合は「食事中〜食後」に痛むことが多く、十二指腸潰瘍の場合は「空腹時」に痛むでしょう。
他にも、胃もたれ、胸やけ、吐き気、嘔吐、食欲不振、体重減少、吐血、タール便などが症状として現れます。
さらに、潰瘍が進行すると出血し、胃・十二指腸に穴があいてしまうことも。
潰瘍の発症直後は症状が激しく、出血の危険性もあるため食事制限が必要となり、基本的には安静にして、消化が良く柔らかいものを数回にわけて少量ずつ食べることが大切。
自覚症状が現れにくい場合もあるので、太りたいのに食べてるのに急に痩せて、胃のあたりに少しでも違和感をおぼえた時は、早めに病院を受診するようにしましょう。
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ストレスが引き金となりうる「腸炎」は、小腸あるいは大腸の粘膜に炎症を生じるもので、太りたいのに食べても痩せる病気の一つに数えられます。
腸炎の典型的な症状は、下痢、腹痛、発熱。
急性腸炎の場合、その多くは病原菌(病原性大腸菌、ノロウイルス、サルモネラ菌など)の感染により発症します。
この場合、下痢を筆頭に、発熱、腹痛、悪心、嘔吐、血便として症状が現れることが多いでしょう。
慢性腸炎の一つにあげられるのが、潰瘍性大腸炎。
潰瘍性大腸炎では、大腸の粘膜に潰瘍やびらん(ただれ)ができます。
国内では人口10万人あたり100人程度発病し、男女ともに同じ割合であるという統計がでています。
潰瘍性大腸炎の原因として、ストレスの他、遺伝・食生活等が考えられていますが、詳しいことは原因が未だ分かっていないため、潰瘍性大腸炎は難病に指定されているのです。
潰瘍性大腸炎の典型的な症状は、血便、下痢、腹痛、発熱、体重減少、吐き気、嘔吐、貧血など。
これらの症状を伴って急激に体重が減少し太れない場合には、早急に病院を受診するようにしましょう。
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普段と変わらない食事をしているにも関わらず、急に痩せて太りたいのに太れない原因として考えられる病気に「糖尿病」が挙げられます。
糖尿病はストレスが原因というよりは、日々の食生活に起因する場合が多く、糖尿病が進行して重症化すると、食べても痩せる状態に陥ってしまうことに。
糖尿病によって、血糖値が高い状態が続くと、インスリンの分泌量が低下するのに加え、分泌されたインスリンに対する体の反応性が鈍くなってしまいます。
こうしてインスリンの効力が弱くなると、摂取した糖が体のエネルギーとして使われなくなった結果、急に体重が減少し出してしまうのです。
糖尿病は基本的に無症状のまま病状が進行していくので、発見が遅れることも多々。
糖尿病が進行し、高血糖状態が長く続くと、糖を水分と一緒に尿から排出しようと体が促すため、頻尿、尿量の増加、体内水分量の減少に伴う喉の乾きやすさ、といった自覚症状が現れます。
繰り返しになりますが、糖尿病は重症化するまで自覚症状が現れず、糖尿病で急に痩せてしまう頃には病状が大きく進行してしまっているため早期発見が大切で、糖尿病が疑われた場合には、病院の専門医(内科・糖尿病内科・内分泌代謝科等)を受診してください。
急激に痩せて太りたいのに太れない原因となる病気の一つとして、甲状腺の異常であるバセドウ病(甲状腺機能亢進症)も考えられます。
バセドウ病は、甲状腺が大きく腫れ、脈が速くなり、眼球が突出する症状が見られる疾患。
バセドウ病は特に20歳〜30歳の若い女性に多い病気で、その原因は自己免疫機能が破綻し、甲状腺刺激ホルモンが過剰に分泌されるため。
このため、バセドウ病では新陳代謝が異常に高くなるため、急激に体重が減少するため、太りたいのに太れない原因となるのです。
バセドウ病の典型的な症状としては他にも、多汗、暑がり、頻脈、便通の異常(下痢、軟便、頻便など)、手足のふるえ、倦怠感、イライラ、不眠、集中力の低下などがみられます。
急激な体重減少を伴い、バセドウ病が疑われて場合には、すぐに病院で医師に相談するようにしてください。
参考:食べても太らない病気は甲状腺異常?脂肪がつかないし食べてるのに太らない原因と対策!
急に痩せてしまう原因として、若い女性に多い拒食症(摂食障害)やうつ病(気分障害)といった「心の病気」も考えられます。
拒食症は、痩せたいという強い願望のため食事を拒否し、食べた後に吐いたり、下剤を用いて体重を減らしたりすることで、急激に痩せる病気。
拒食症は、思春期等の若い女性に発症しやすいのが特徴で、急激な体重減少・痩せに伴って次第に筋力の低下や疲れやすさを感じるようになります。
肉体的な症状としては低体温、低血圧、無月経、便秘、手足のむくれ、不眠等があり、精神的な症状としては精神的な不安定、抑うつ、不安症状があり、時には自傷行為や自殺に走ることも。
また、拒食症によって急激に体重が減少し、体が低栄養の状態が続いてしまうと、命の危険に晒される場合もある他、拒食症の女性の場合は生理不順や無月経などの症状が現れることも頻繁です。
拒食症の治療には、家族や周囲のサポートが必要。
本人は自分が拒食症であることに気づいていない場合が多いので、周囲が働きかけることで、速やかに病院の精神科や心療内科等の医師に相談するようにしてください。
参考:拒食症で太りたい!拒食症で食べても体重が増えない人が体重を戻すには?
うつ病は、強いストレスや幾つかの原因が複合的に影響して発病すると考えられており、急に痩せた人に多いのも特徴。
うつ病は、倦怠感、頭痛、微熱といった身体的な症状として自覚されやすいため、心の病気として判断しづらい場合が多々あります。
実は、こうした「仮面うつ病(=仮面をかぶったうつ病)」のケースが多いのです。
(仮面)うつ病の症状としては、食欲・体重減少の他に、憂鬱な気分、不登校、成績が落ちること、集中力の低下、全身の倦怠感、身体の各部の痛み、動悸、のぼせ、発汗、目眩、微熱、睡眠障害(夜眠れない、朝起きられない)、不安、焦り、イライラなど。
仮面うつは、知らぬ間に病気が進行すると、治療が難しくなってしまうため、早期発見が重要。
食欲減退や急な体重減少を伴って気分が落ち込み、うつ病が疑われる場合には、すぐに精神科の病院や保健所にいる保険医に相談するようにしましょう。
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太りたいにも関わらず、急に痩せた・急激な体重減少・食べても痩せるといった場合には、ストレス等が原因となって、胃腸の病気、糖尿病、甲状腺の異常、心の病気に罹患している可能性がある。
特に、体質的に元々痩せていたわけではないのに、急に痩せ始めて太りたいのに太れない人は要注意。
このように急激な体重減少がある場合は、病気の可能性を疑って早急に病院を受診するようにしてください。
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